亡き王女のためのパヴァーヌ

リサイタルで弾く、ラヴェルのピアノ曲です。

この曲に出逢ったのは、あの暗〜い浪人時代。
予備校にも行かず、家でピアノを練習する毎日。

ある日のお昼過ぎ、NHK-FMからこの曲が流れて来ました。
訳も分からず、涙が溢れてきてビックリしました。
その時、アシュケナージが弾いていたのは、
《亡き王女のためのパヴァーヌ》だと、初めて知りました。

おかげさまで、その一年は無駄にならなかったのですが、
思い出すだけでも、ちょっと切ないあの日々の中で、
一瞬でも心潤してくれたこの曲には、感謝で一杯です。

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最近観た『転々』という映画。
三浦友和演じる、ちょっと風変わりな男が、
ある学校の前を通りかかった時、校舎からこの曲が流れて来ます。
立ち止まった彼は、「弾くヤツが下手でも、良い曲はイイもんだなぁ・・・」
とか何とか言って、曲に合わせて指揮をし始めます。

借金の取り立て屋みたいな役なのですが、
こんな曲を知っているところをみると、以前はまっとうな人間だったはずです。

「下手が弾いても、良い曲は良い」
この言葉に救われる思いがしたのは、私だけでしょうか・・・
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by myuyama | 2009-03-05 23:22 | Comments(2)
Commented by rose at 2009-03-09 16:50 x
親愛なる師匠♪

「下手が弾いても、良い曲は良い」
まさしく、私のためにあるような言葉です(笑)
こんなにヘタで、ショパンに申し訳ない・・ベートーベンに申し訳ない・・メンデルスゾーンに申し訳ない・・と毎日思ってますから(笑)

アシュケナージは、かなり好きなピアニストです。
でも、アシュケナージのラヴェルはまだ聴いたことがないので、今度、ぜひ聴いてみますネ。

「転々」は、だいぶ前に原作を読んだことがありますが、ストーリーを覚えていません(爆)
「亡き王女のためのパヴァーヌ」
私も大好きです。3年後くらいには弾けるようになるといいなぁと思ってます。
4月22日、本当に楽しみにしてます♪
Commented by myuyama at 2009-03-10 22:49
roseさん、
いつから私は師匠になったのでしょうか・・・(笑)
知っている曲は、自分の中にイメージがしっかり出来上がっているので、
他の演奏を聴いても、それと重ね合わせてしまうんですね、きっと。
聴いてくれる人がいて初めて、音楽って完成するんだなぁ、と、
最近は思います。
「転々」を既に読んでいるとは、さすがですね〜。
原作が藤田宜永さんだと知って、ビックリしています。
では、御会いできるのを楽しみにしていますねっ。